東京大手町や日本橋の丸善なんかに行くと英語関連の書籍はいつも平積みにされていて目立つ取扱いです。僕は7年前まであの辺で働いてたんですが、たまに行ってみると相変わらずビジネス英語関連書籍の取扱いがハンパない。種類も豊富だし、新刊もひたすら沢山でてる。とにかくキャッチーな題名で、買っただけで英語が身に付く気がしてきちゃいます。
丸善って手ぶらで帰るのがなんだか知識習得のチャンスを逃している気分にさせる上手なマーケティングができてるなって感じます。東京のビジネスの中心(ってことになってる)に立地する丸善ならではの店の作りかたなんでしょーね。で、肝心な社会人がする英語学習ですけど、僕の経験上ポイントは以下の3つ。
①目的を明確に
これ超重要。何のために英語を勉強するのか、目的をはっきりさせましょう。仕事で使うっていう動機が一番いい。その他、希望の部署に異動するために必要なスキルだから等、動機も前向きで学習意欲が湧きますよね。
転職に活かしたいって場合は、まず転職サイトに登録して、自分が行きたい業界や具体的な会社の募集要項を見てみましょう。そこにTOEIC800点以上とか、具体的に求められる英語のスキルが書いてあることがあります。もし見つかればそれを目標にしちゃえばいいです。
③英語を使う場面を想定する
目的が明確になったら、自分が英語を使う具体的な場面はどんな場合か考えましょう。これによって英語のスキルの内、何に特化して学習を進めるべきかが分れます。英語で相手と交渉する場合がある人と、メールでのやりとり中心の人では勉強の仕方が違うのはわかりますよね。かけるべき時間も違ってくるはずです。ですから、どうしても英会話である必要はないです。むしろ日本にいて仕事で使う英語って、読む、聴く、書くの場合が多いと思います。
英文の資料やサイトを調べたり、作ったり、英語のプレゼンや会議を聴くとか。もちろん発信も大事ですけどね。
③ゴール設定をする
目的や英語を使用する場面が明確になれば自分にとって必要な英語力がわかると思います。要するに自分が到達しなければならないレベルのことです。「TOEICで800点とる」みたいなわかりやすいゴールがいいです。始めるまえからゴール設定で悩む人がいますけど、到達したらまた先のゴールを設定すればいいわけだから、とりあえず現実的なゴールを設定してください。はじめる前から悩まないで。
④さっさとスタートしましょう
英語が習得できない原因として、圧倒的な学習時間の不足、トレーニング不足があります。現状、この国で生活するにおいて、英語力は全く不要ですので、よほど意識して勉強する時間をつくらないといけません。日本の英語教育がどーのこーの言われておりますが、この国において英語を習得する目的も必要もないってことがその原因でしょう。
そもそも高齢化著しい我が国が、未だに経済大国でいられる所以は周りを海にかこまれた島国でこの国でしか使われていない言語を話す国民が1億人以上いるってポイントがおっきいですよ。この点理解したうえで勉強をするの大切だと思います。英語はあくまで言語ですから、国際的なビジネスで今後益々必要になるのは間違いないですが、英語を習得してもようやく他国の人と同じスタートラインに立っただけ。ただそれだけです。
だから英語力つけて国際的に活躍してみたいって考えもわかりますが、英語は日本国内で力を発揮するチャンスの方が大きいです。さらに言えば、大企業があつまる東京では今や英語力はそれほど貴重じゃないのかもしれません。でも地方都市になると全く環境が異なります。
地方で英語ができる人はほっとんどいません。そこそこの都市でも少ないですよ。だから英語ができる人は地方にいくと大事にされると思います。地方都市の市役所なんかだと、観光交流の分野で相当欲しがられる人材です。地方都市ではまだ英語力は相当レバレッジが効くということです。
英語学習は目的を抑えないとひたすら果てしないものとなります。だから挫折しやすい。社会人がやるべき英語学習は上記のポイントを押さえて、だらだらやらないことが重要なんです。