妻は同じ負担を求めたがり、夫は”応じない”という男らしさで対抗する
夫婦喧嘩の原因となるのが、相手に対して、自分と同じ取り組み方を求める場合です。「自分もこれだけやっているんだから、あなた(おまえ)も同じようにして」ってやつです。
これだと、言われる側も頑なになってしますんですね。妻側はこういう言い方をしてしまいがちで、夫は夫でこういう言い方をされると頑なになることで”男らしさ”を保とうとするんです。つまり全く良いことないわけです。
各タスクごとに主と補助の関係があったほうがうまくいく
これに対する代替え案としては、各タスクごとに主と従の関係を決めてしまうってことです。役割分担をはっきりさせちゃおうってことです。
例えば、出勤時間が夫の方が遅いなら、保育園の送りは夫、帰りの早い妻が迎えをする。ゴミだしは夫、食事の支度は妻、子供の風呂入れは夫、洗濯は妻。
こんな感じで主たる役割分担を決めちゃうんです。当然、お互いにそれぞれの補助者となります。
いつもは出社が遅めの夫だけど、仕事が溜まっていて早めに出社したいから、今日は妻が送りをやる。妻が残業のために夫が迎えをやって、食事の支度もする。こうやって主を補うのです。主たるタスクにはそこそこ責任があるので、例えば翌日残業するのが明らかなら、妻はできれば簡単な夕食を作り置きしておくと補助する側の夫はそれを温めて並べるだけで楽です。
これをやるメリットは3つあります。
・今日はどっちがやるかを毎日話さなくていい(ここが喧嘩の火種)
・分かりやすい方が男は楽
・自分のタスクに責任を持つことで代わってもらった時に「ありがとう」が言える関係ができる・
・タスクを押し付け合わない関係ができる。
これ結構効果あります。
うちはこれで夫婦関係が劇的に改善しました。
僕は男なんで自分の役割が決まっているのはわかりやすくてとってもいいです。きっと世の中の夫達は家事をしたくないのではなく、言われてやるのが嫌なんです。子供の頃宿題をやれと言われるとやりたくなかったように。
妻の仕事が忙しくて夕食を自分が作った時に、帰ってきた妻に「ありがとう」と言われてそれまで争いが多かった我々夫婦からは想像できない進展があったと思った瞬間でした。
逆に僕が出張で朝が早く保育園の送りを妻に代わってもらうときは「お願いね」と言えるようになりました。この一言は夫婦にとってすごく大きいと思いませんか?
これは夫婦で話し合って決めたことではありません。
なんとなくそうなったのです。だけどそうなるまでに僕たち夫婦はたくさん争ってきました。毎回同じ喧嘩を繰り返してイライラを残しながら出勤して、子供にも負担をかけながらやってきました。そしてようやくここ最近、お互いが気づき始めたのだと思います。
もっと早く気付けばよかったです。もっと早く気づいていれば不要な夫婦間の溝もできずに済んだかもしれません。だけど、まだ子供が小さいうちに気付けてよかったと思うようにしています。
だからみなさんにはこの方法をお勧めいたします。改めて話し合うのは難しいかもしれませんが、片方がこれを意識するだけで結構違ってくると思いますよ。
役割分担とお互いが進化し続ける努力で夫婦関係は改善する
みなさんも家事を役割分担して、主と従を意識してみてください。全てにイコールを求めるからうまくいかなくなるんです。
あと、お互いに進化し続ける努力を継続してください。稼ぎの単価を上げる努力、家事の時短技術を磨きましょう。時間の余裕は金銭的な余裕や気持ちの余裕にも綱がってそれはすなわち夫婦関係の改善につながることでしょう。