英語日記をChatGPTで添削して13か月。40代の僕が「それでも話せない」と気づいた理由と、やり方の修正

ChatGPT添削の英語日記を13か月。それでも話せない理由

40代の会社員です。2025年の夏から、英語で日記を書いてChatGPTに添削してもらう習慣を続けています。

気づけば13か月。書かなかったのは1日だけで、日付のある日記だけで407日分、合計で約2万3,000語になりました。

続けられたこと自体には満足しています。ところが、この13か月分の日記をAI(Claude)に分析してもらったところ、ちょっとショックな事実が見つかりました。

添削してもらった正しい英文を何度書いても、自分の力では言えるようになっていなかったのです。

この記事の結論

  • 英語日記+ChatGPT添削は、「自分が話したい内容」と「必要な単語」を集める素材としては最高
  • ただし、添削後の文を読む・書き写すだけでは、自力で言える形にはならない
  • 足りなかったのは「見ないで思い出して、口に出す」練習。いまはこれを毎日の中心にしています

英語日記を続けているのに話せる気がしない人や、40代から英語をやり直そうとしている人の参考になればうれしいです。

13か月続けた英語日記の記録

まずは事実から。13か月の記録を数えてみると、こうなりました。

項目 記録
期間 2025年8月〜2026年10月(それ以前に日付なしの日記が37件)
日付のある日記 407日分(2025年9月以降で空白は1日だけ)
総語数 約2万3,000語(異なる単語は約2,700語)
1日あたりの語数 約29語(2025年秋)→ 約60語(2026年1〜8月)→ 約80語(2026年9〜10月)

1日あたりの語数は約3倍に増えています。ただ、これは「書く力が3倍になった」わけではありません。ChatGPTが添削するときに、文を自然に長くしてくれる影響が大きいからです。

やり方はシンプルでした。

  1. 今日あったことを英語で書く
  2. ChatGPTに添削してもらう
  3. 添削後の英文をExcelに貼って保存する

毎日続けられたのは、内容が「今日あったこと」なので、ネタに困らないからだと思います。

落とし穴:同じ文を3回書いても、自分では言えなかった

分析で一番はっきりした証拠がこれです。

AIの進化に驚いたことを日記に書いたとき、ChatGPTの添削で次の文を手に入れました。

I was surprised by how advanced AI technology has become. (AIの技術がどれほど進歩したかに驚いた)

気に入った表現だったので、2026年9月18日、26日、30日と、日記の中で3回使っています。

ところが、10月1日に添削前の自分の原文を見ると、こうなっていました。

I was surprised how advaned those AI technology have been.

3回も書いた文なのに、自分の力で書くと前置詞のbyが抜け、主語と動詞の形も崩れていました。

添削後の文を「見ながら書き写す」のと、「何も見ずに自分で言う」のは、まったく別の作業だったのです。

「書き写す(読み直し)」と「思い出して言う(想起)」の比較図。書き写すは、正しい文を見る、写す、分かった気になる、の結果、見ないと言えない。思い出して言うは、前日の日記を見ずに話す、詰まったところを確認する、もう一度見ないで言う、の結果、自力で言える形に近づく
13か月の日記を分析して分かった、いちばん大きな落とし穴

なぜ書き写すだけでは身につかないのか

教育心理学には「テスト効果」と呼ばれる研究があります。覚えた内容を読み直すより、何も見ずに思い出そうとする(テストする)ほうが、数日〜1週間後の記憶に残りやすいというものです(Roediger & Karpicke, 2006)。

添削後の文を見て書き写すのは、「読み直し」に近い作業です。見ているときは分かった気になれますが、思い出す練習にはなっていません。僕の日記で起きていたことは、まさにこれだと思います。

もう一つの落とし穴:自分の実力が分からなくなる

僕はExcelに「添削後の文」だけを保存していました。そのため、407日分の日記があるのに、自分で書いた原文は12件ほどしか残っていませんでした。

添削後の英文は当然きれいなので、見返すと「けっこう書けるようになったな」と錯覚します。でも、実力の証拠になるのは添削前の原文だけです。

残っていた12件の原文から見えた弱点は、次の4つでした。

弱点 実際の例
a / the が抜ける went to gym, in morning
動詞の形が崩れる can finished、過去の話なのに現在形
動詞と前置詞の組み合わせが不正確 discussed about
内容が複雑になると日本語の語順のまま組み立てる 長い文になるほど崩れる

どれも中学〜高校で習う文法です。知識としては知っていても、自分で文を作る瞬間には出てこない。40代の学び直しでよくある状態だと思います。

日記の中身を数えたら、必要な英語はもう手元にあった

悪い話ばかりではありません。日記の話題を数えてみると、こうなりました。

話題 割合
仕事 46%
家族・子ども 43%
子どもの習い事・教育 20%
料理・外食 19%
筋トレ・運動 10%

(1つの日記に複数の話題が入るため、合計は100%を超えます)

よく使っていた表現も、ほとんど同じ型の繰り返しでした。

  • have to / need to(41回)
  • went to the gym / work out(36回 / 35回)
  • drive 人 to 場所(24回)
  • have the day off(21回)
  • decided (not) to(19回)

英会話で話すのは、結局「自分のこと」です。仕事、家族、休日の過ごし方。

気づいたこと

自分が話したい内容と、そのための表現は、すでに日記の中にそろっていました。新しい教材を増やすより、日記の内容を口で言える状態にするほうが近道です。

2026年10月から修正したやり方

分析の結果をふまえて、やり方を次のように変えました。ポイントは「見ないで思い出して、口に出す」を毎日の中心にすることです。

修正後の学習の流れ。毎日(机で20〜25分):昨日の日記を見ずに1分で話す、日記を書く(原文も残す)、直された文を音読、表現を5個口で言う。車の中:ラジオ英会話、瞬間英作文。毎週:オンライン英会話週2回25分。毎月:15分の録音で定点観測。忙しい日:1分で話す+日記3文
修正後の学習の流れ。太字が「見ないで思い出して、口に出す」練習

毎日(机で20〜25分)

  1. 昨日の日記を見ずに、1分で話す(思い出す練習)
  2. 今日の日記を書く。添削前の原文も必ず残す
  3. 直してもらった文を声に出して読む
  4. よく使う表現(チャンク)を5個、口で言う

忙しい日は「1分で話す+日記3文」だけの5分版にします。ゼロの日をつくらないことを優先しています。

車の中

地方暮らしで、車での移動が1日2時間前後あります。この時間を音声の練習にあてています。

  • NHK「ラジオ英会話」のキーセンテンスを声に出す
  • 『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(森沢洋介)で、日本語を見て2秒以内に英語で言う練習

週に1回以上、人と話す

オンライン英会話を2026年11月から週2回・25分で再開する予定です。以前は「予約しなくても受けられる」気軽さが逆にあだになり、いつの間にか止まっていました。今回は、次のように決めて、毎回考えることを減らしました。

  • 最初の3か月は同じ講師に固定する
  • 4週間分をまとめて予約する
  • 話す内容は自己紹介と日記に固定する

月に1回、録音して測る

月に1回、15分ほど自分の英語を録音して、話し始めるまでの秒数や、1分で話せる語数を記録します。添削後のきれいな英文ではなく、自分の口から出た英語で進歩を測るためです。

40代から英語をやり直す人に伝えたいこと

13か月やってみて、僕が一番伝えたいのは次の3つです。

  1. 続ける仕組みは、内容が「自分のこと」だと強い
    日記はネタ切れしないので、続けること自体はそれほど難しくありませんでした。
  2. 細かく管理する仕組みは続かなかった
    表現を管理するExcelの表も作りましたが、出題した回数はすべて0回でした。続けられる量に絞るほうが大事です。
  3. 「書いた」と「言える」は別物
    添削後の文で満足せず、見ないで言えるかを確かめる。

以前、TOEICの勉強をしていたときの記録はこちらに書いています。点数を目標にしていた当時と、「話せるようになりたい」いまでは、やるべきことがだいぶ違うと感じています。

これからの記録

新しいやり方は、2026年10月に始めたばかりです。正直に言うと、まだ結果は出ていません。

3か月後の2027年1月に、月1回の録音の記録をもとに、何が変わったのか(変わらなかったのか)をこの記事に追記します。

40代からでも、わるあがきは続けます。

ネバギバ!

あわせて読みたい

参考文献

この記事を書いた人

Y's

40代、地方在住の会社員。仕事で不動産に関わりながら、自分でも不動産投資をしています。看護師の妻と娘2人の4人家族。35歳まで貯金ゼロだった30代からの「わるあがき」を、自分の経験と言葉で書いています。