ざっくり見出し
子育て期に夫婦関係は悪化する
子供が子供らしく可愛い時期は0歳から小学校低学年くらいまでではないでしょうか。体も小さいし、親にべったりでかけがえのない時期です。誰でもこの時期の写真が一番多いはずです。
しかし、子供が最も可愛いくて手も掛かるこの時期、皮肉なことに夫婦関係は悪化しがちです。保育園や学校行事なんかで夫婦親子揃って人前に出ることも多い中、表向き円満を装っていながら、家では会話が無い夫婦は以外と身近にいるものです。いわゆる仮面夫婦というやつですね。
せっかく子供が一番可愛いこの時期、イベントも沢山あるなかで、夫婦がギクシャクしていてはもったいないです。楽しいはずのイベントもこれではいちいちストレスになってしまいます。だから夫婦関係は改善しといたほうがいい。これは僕の経験も交えた現代の親父たちに送る夫婦関係改善の処方箋です。
稼ぎと家事負担のバランスは超重要。収入は時給換算しろ
この時期の妻は何かとイライラしています。子育て、家事、仕事。特に家事や子育ては終わりがない毎日のことですから夫婦が互いに協力しなければこなしていけません。しかし、どちらかに負担が偏った時にそれは不満となって表面化します。
そして多くの場合は妻から夫への不満でしょう。夫は妻に多少の不満があっても争いを避ける選択をしますのであえて指摘しないのですが、妻はそんなことは御構い無しに、気に入らないことは指摘します。
当然夫には夫の言い分がありますから、喧嘩になります。核家族だと夫婦喧嘩をするにしてのも子供の前になってしまうという夫婦関係悪化のスパイラルに陥る典型です。
子供のいる家庭の生活は毎日の子供の保育園の送り迎え、家事、地域コミュニティーの行事、等々、日々のタスクは休むことを許さず追ってきます。
おまけに都市化した現代では個人が仕事にコミットする時間やエネルギーは昔と比べ物にならない時代ですので、稼ぐために多くの時間を使わなければなりません。
妻も働いている場合、「私も仕事をしているから」と夫への要求は強くなりますし、とりわけ給与の面で夫婦間に差がない場合、妻の夫への家事や育児への期待は稼ぎと同様に応分の負担を求めたくなるものです。
自分が食わせているという勘違い
これは多くの男性が盲目になっている部分です。
たとえ夫の稼ぎが昼間パートに出ている妻より収入が多かったとしても、夫が保育園の送迎は妻に任せっきりで夜も残業や接待で子供が寝てから帰宅するような働き方である場合、両者の時給差はさほど大きくないかもしれません。
この場合の時給計算は通勤時間を含めて仕事に要する時間のトータルで計算します。接待はもちろん、社内の飲み会もこの時間に含めます。とにかく家を出て帰ってくるまでの時間が仕事のために費やしている時間と考えましょう。
ざっくり計算してみて驚くと思います。パートの妻と時給が変わらないケースや、時給換算したら妻より低い!なんてことはザラでしょう。妻は案外効率よく(夫より高単価で)稼いで、夫が不在の間家事や子育てをしているわけです。
妻の小言が多いとか、イライラしているとか、やたらと夫婦喧嘩が多い場合、このケースに陥っている可能性が考えられます。妻は冷静に時給を計算して憤っているのではなく、肌感覚で「なんだか私の方が負担が多い」と感じているんです。
早く帰ればとりあえず時給は上がる
妻より時給が低いとか、時給単価が同等である人は可能な限り早く帰宅して、家事や子育てに参加するべきでしょう。フラリーマンが流行っていますが、そんな暇はありません。
あくまで理論上ですが、妻より時給が低いままなら、妻に長時間働いてもらった方が家計にとってプラスということもできます。もちろん、夫は正社員で妻は非正規だから、非正規雇用に比べて正規社員は業務外の接待等の時間が多いという主張も聞こえてきます。
しかし現代において正社員であることのメリットって何なのでしょう。終身雇用はもう無理と経団連の会長さんも言っています。
それに比べると責任が限定的と考えれば非正規雇用にもメリットはあります。中長期的な視点は当然重要ですが、その瞬間の仕事に対する評価も気にするようにしてください。将来とは連続する現実の先にあります。
残業代稼ぎは1つの例外を除いてやってはいけない
早く帰れと言われても残業代が減ってはなおさら妻に機嫌が悪くなると心配する気持ちもわかります。それなら率直に妻に相談してはいかがでしょうか。「残業は残業代稼ぎのためにやっている」「早く帰ることもできる」「残業代が減るのと早く帰ってくるのどっちが良い?」と。
奥さんはどんな反応をするでしょうか?子供が小さければ早く帰ってきて育児をしてほしいとか、子供にお金がかかる時期なら「残業頑張って」という反応もあるでしょう。この辺は話し合うことが重要です。
だけど、基本的には不必要な残業、いわゆる生活残業はあなたのためになりません。できればその時間を使ってスキルアップや副業の時間を確保してください。1日2時間なら、平日だけでも1ヶ月で約40時間は確保できます。この時間を確保して自分で稼ぐ力を養う方が有意義です。
ただし、稀に超ゆるい会社があります。、残業の成果を特に問わないという会社。要するに残業はしただけ残業代を払ってくれて、その時間でどれくらい仕事をしたかを確認しない会社です。
そんな場合は、会社のデスクで残業していると見せかけてスキルアップのための勉強をすることができれば残業代をもらいながら勉強ができますね。
副業をするのも良いかもしれません。これは僕の経験に基づいて書いているのですが、僕が副業で収入を得て、妻より効率的に稼ぐようになり、家事や子育てに積極的に参加するようになってからは妻の態度が明らかに変わってきました。
特に我が家の場合、妻も正規雇用で専門職であるために正直結構な額の給与です。同年代の男性の正規雇用の人よりも明らかに稼ぎが良い妻なので、妻が僕に求めるものも最低でも自分と同等、もしくは自分より多くを求めるものです。
このように現代は夫の役割は仕事だけでなく、家事、育児も頑張らなくてはならないんですが、重要なのは稼ぐに費やす時間と家事に費やす時間のバランスが大切です。
稼ぎは総額ではなく、どれだけ効率的に稼ぐかが大切です。いくら沢山稼いでいても全く家にいないのに自分が養っているという態度では妻は不満を抱き、やがて夫婦関係は悪化していくはずです。
男性は自分の稼ぎを総額ではなく、時給で意識するようにして、効率的に働くことをおすすめします。そうすると次第に時間に余裕が生まれるようになります。そして生まれた余裕の時間を家事や育児に当てること、これ男性ができる夫婦関係の改善方法です。
決して1日でできることではないですが、そういう努力は奥さんにも伝わりますよ。
諦めずに続けて行きましょう。