今日は働き方について考えます。
タイトルどおり人生は100年あるのがリアルになってきました。
現代人は今の高齢者より食べ物が欧米化していてそれほど長生きしないという考えもありますが、私は長生きすると思います。食べ物は欧米化していますが、定期検診を受けたり新しい栄養に関する知識が広まっています。医療は進んでいますし、昔に比べて体をケアするという概念もあります。なので私は質素な食べ物と根性でやってきた昔の人より現代人の方が長生きできると思います。
定年という考えは終る
現在、一般的に定年退職が60歳で延長があっても65歳で多くの人が定年になります。そして男性なら80歳、女性なら87歳まで生きるのが平均とのことです。僕は男性なので男性目線でいくと、65歳で会社を退職すると15年残りの人生があるってことです。この15年をどう生き延びるかってことを保険会社などは個人年金のセールストークにしているわけです。
確かに我々の世代は年金の受給開始時期はいったい何歳まで上がるのか想像もつかないですよね。70歳までは確実にもらえない気がしてますが、それ以上かもしれません。仮に70歳だとしても退職から5年間は無年金てことになります。この間を生き延びなければならない。じゃあどうするかってこと。さらに、80歳でポックリ死ねればいいんですが、タイトル通り100歳くらいまで生きちゃう可能性もあって、80歳から100歳ってなにげに20年あるんですよね・・・。
僕は現代の65歳定年から平均寿命の80歳までの15年間ってたいして長くないなって印象なんですが、そこから20年となると「長げ!」って感じました。色々と衰えてからの20年間ってガクブルです・・・
話を定年退職に戻しますが、仮に65歳で退職金をもらって年金と預金を取り崩しながらする生活ってどうなんでしょうかね。減っていく預金と、いったい自分がいつまで生きるのかっていう不安がつきまといます。この不安があるから保険が売れるんですけど、退職金がいくらあったって減っていくものって不安なままです。終わりがいつかわからないので、毎月いくら使ってよいかわからないっていう。
この不安を感じずに生活をすることはできないもんでしょうか。そうしたら変な保険に入らなくても済みます。そもそも個人年金に加入したら不安感は消えるんでしょうか?今働きながらする年金の積み立てってわずかな金額だと思います。老後今と同じような生活レベルを維持しようとしたらいったいいくら積立すればいいのやら・・
60歳過ぎても働けるように
やっぱりその時自分で稼いでいる収入があるってことが何よりも安心できると思います。これは別に労働によるものでなくてもいい。配当とか家賃収入なら尚更いいですよね。わずかな年金と先細りの預金より、たとえ少しでもいいので自分で生み出す稼ぎがあると安心です。
例えば、個人年金を月5万受け取ろうとしたら、34歳の僕は今毎月いくら積み立てる必要があるのでしょうか?
条件としては34歳の私が65歳からの10年間、毎月5万円(年60万円)受け取ろうとする場合、65歳までに毎月いくら保険料を支払うかっていう計算です。結果は毎月16,000円ってこと。毎月16,000だと年192,000円。これを65歳までの31年間払い続けるということです。その額5,952,000円。受け取れるのは60万円を10年間だから6,000,000円。その差たったの48,000円(--;きつぃ
これって毎月引き落としされないと貯金にまわせない人が強制的に積み立ててもらうサービスにしかみえないっす。保険なんでなにがしかの安心を買いたいはずですが、僕はこれで安心できません。むしろ31年間毎月16,000円を払い続ける固定支出を作る不安感の方が大きいです。
自分の老後をイメージしてみる
65歳からの10年間ってどんな感じなんでしょう。私の近くに良いサンプルがおりました。父親です。今たぶん67か68歳です。当然歳を感じさせる場面はありますが、普通に会社いってます。田舎の中小企業の役員をやってます。年収は知りませんが、彼の収入で母親と犬一匹を扶養しています。車は母親と1台ずつ所有していて、毎年2人でどこかに旅行に行っています。
もうそろそろ辞めるって話は10年以上聞いてますがいっこうにその気配がありません。中小の零細企業勤めで事あるごとに公務員とか大企業勤めが良いって言ってましたが、そういう組織であの年齢まで働くことができたかは疑問です。
仕事上の苦労は当然沢山あるんでしょう。その辺は考慮せずに好き勝手言っちゃってますが、たぶんあと5年は行けるんじゃないかって思いますし、いってもらいたい。収入があるから年に1回母親と旅行に行っているし、我が家の娘達にもいろいろと贅沢を覚えさせてくれてます。大変ありがたい。仕事を辞めて変に老け込まないで欲しいってのが子供としての願いです。
老後って一体何なのか
僕の場合31年後の話なんですが、父親のように今の会社に在籍して定年退職せずに頑張っている姿は全く想像できないです。自分の力で稼げるようになっていたいって思います。だから今毎月16,000円を積み立てることではなく、たとえ月5万円でもいいから自分の力で稼ぐ体験をしておくことが必要だと思います。そのために必要なら投資も惜しまない。
5万円なら人の真似をしたり、ネットでモノを売ったりすれば到達できる数字です。瞬間的に5万円を稼ぐことは我々にとってそう難しいことではなくなりました。でも継続するのはやっぱり難しい。だからまだ時間があるうちにわずかでもいいので固定収入を得る努力をしないと不安はぬぐえないし、下手に固定支出を増やしてしまう選択をしかねないってことです。
そして最も大事なことは、リタイアしたくないっていえるくらい楽しい仕事をすることです。
不安や悩みは、65歳で会社を辞めるっていう前提がもたらします。65歳を過ぎてまで仕事をしたくない。できたらもっと早く辞めたいっていう。リタイアってどんなレベルを求めてるかって話ですが、リタイアしてリゾートでセレブ生活ができるならそれこそリタイアしたいって思いますよ私も。でもそんな生活って現実的じゃない。夢にみるくらいならいいけど、多くの人にとって可能性としては相当低いわけです。
つまらない仕事を続けるリスク
退職して待っているのは極めて庶民的な生活だってことです。そんな庶民的な生活の中ですることもないって考えられません。でもつまらない仕事を続けていければ何が何でも早く辞めたいって願い続けることでしょう。だから楽しくない仕事を継続するってリスクなんですね。退職金も、年金も期待でいない我々世代はつまらないけど安定している仕事にしがみつくことこそがリスクなんです。
65歳過ぎて新しいことをやるのも悪くないですけど、間違いなく今より何倍も腰は重いはず。だから今から自分が一生続けてもいいって思えるような仕事や稼ぎの源になる活動に没頭する必要がある。それに出会うためのチャレンジはあきらめないで継続すること。「環境のせいにしてはいけない」って思って環境を変えないのはリスク。単なる刷り込みです。ほんとにそう。次から次に自分のやりたいことにチャレンジして最大のリスクを回避していきましょう。
ネバギバ